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鉄骨構造部会 お知らせ

【鉄骨構造部会】2023年度第2回研究会 報告

更新日時:2024.01.20 00:00


2023年度 第2回研究会
『非構造部材・二次部材の耐震性能
実施報告

 

   2023年度第2回研究会を2024年1月19日(金)13:30〜17:20に,大阪科学技術センターにて実施しました。今回も対面とオンラインとの併用で実施し,対面で25名のご参加と,オンラインで44アカウントのログインがありました。

   ご演題とご講演者(敬称略)は以下のとおりです。

1.「二次部材損傷を含む建築耐震性評価と研究動向」
                長江 拓也 (名古屋大学)

2.「地震時における天井落下被害と天井耐震化に向けて」
                元結 正次郎(東京工業大学)

3.「病院施設の振動台実験における非構造部材と機器の挙動」
                倉田 真宏 (京都大学)

4.「非構造部材におけるボルト接合部の地震時挙動」
                黒澤 未來 (東京工業大学)

5.「非構造部材を対象とした画像計測に基づく損傷検知の現状と課題
        - 実大鋼構造架構の振動台実験への適用-」
                藤田 皓平 (京都大学)

6.「環境装置をマスダンパーの錘とした制振建物」
                浅岡 泰彦 (株式会社大林組) 

   6名のご講演者より,天井・外壁・間仕切り壁・設備機器等の取付け部材など非常に多岐にわたる非構造部材の地震時の挙動を解説いただき,地震被害調査では見ることができない非構造部材の損傷の過程に触れることができました。また,非構造部材の挙動を建築物全体の耐震性能の評価に採り入れる最新研究の方向性,非構造部材の損傷のモニタリング手法,非構造部材を利用した制振装置の実適用例といった話題もご提供いただきました。研究会の質疑応答の場だけではなく,4年ぶりに開催した懇親会でも活発な意見交換が行われました。
  お忙しい中,ご講演をお引き受けいただいたご講演者の方々,ならびにご参加いただいたみなさまに深く感謝申し上げます。本研究会が,今後,非構造部材の挙動や損傷を考慮して耐震設計を行う際の,小さなきっかけになれればと感じた次第です。

近畿支部鉄骨構造部会 主査 聲高 裕治