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鉄骨構造部会 お知らせ

【鉄骨構造部会】2023年度第1回研究会 報告

更新日時:2023.11.02 00:00


2023年度 第1回研究会
『高強度鋼のさらなる普及にむけて』
実施報告

 

   2023年度第1回研究会を2023年11月1日(水)12:45〜16:30に,ドーンセンターにて実施しました。今回も対面とオンラインとの併用で実施し,対面で25名のご参加と,オンラインで59アカウントのログインがありました。

   ご演題とご講演者(敬称略)は以下のとおりです。

1.「アンダーマッチ継手を用いた780N/mm2級鋼材の溶接設計と溶接施工」
                田中  剛 (神戸大学)

2.「780N/mm2級鋼を用いたCFT部材の構造性能 
                松尾 真太郎(九州大学)

3.「TMCP385溶接金属の機械的性質に及ぼす溶接条件の影響
         〜TMCP325・355・385溶接施工指針より〜」
                藤沢 清二 (JFEスチール株式会社)

4.「高強度鋼エレクトロスラグ溶接部における破壊応力度と材料靭性」
                松本 由香 (横浜国立大学)

5.「590N/mm2級鋼材の使用事例:横浜市役所」
                平井 慶一 (株式会社竹中工務店)

6.「~高強度鋼を採用した330mの超高層ビル 麻布台ヒルズ森JPタワー~」
         ①プロジェクト概要
                遠山  解 (森ビル株式会社)
         ②構造計画および構造設計概要
                向井 裕貴 (株式会社日本設計)

   近年,建築物の超高層化や大スパン化がますます進んでおり,建築構造用鋼材の高強度化や厚肉化の需要が高まっています。単に鋼材の強度を高めるだけではなく,低YRや高靱性といった付加価値も織り交ぜながら高機能化が進んでいる現状を再認識し,特に高強度鋼の溶接部における現状の課題を整理するために今回の研究会を企画しました。講師の方々から多岐にわたる最新の話題をご提供いただき,活発な質疑応答を通じて,超高層建築物を中心に適用されている高強度鋼の設計時や溶接施工時の留意点,実適用時の課題克服の方法等を共有することができました。
   お忙しい中,ご講演をお引き受けいただいた7名の講師の方々,ならびにご参加いただいたみなさまに深く感謝申し上げます。

近畿支部鉄骨構造部会 主査 聲高 裕治