開催日時:2023.11.01 12:30
2023年度 第1回研究会
「高強度鋼のさらなる普及にむけて」のご案内
平素は日本建築学会近畿支部 鉄骨構造部会の活動にご参加・ご助力賜り,誠にありがとうございます。2023年度の第1回研究会は,『高強度鋼のさらなる普及にむけて』という題目で実施いたします。
鋼構造建築の高層化に伴い,大地震時の損傷低減と鋼材寸法・重量低減の両立を実現するための方法として,高強度鋼の利用が挙げられます。2004年〜2008年の府省連携プロジェクトにて開発された780N/mm2級鋼であるH-SA700を始め,550N/mm2〜630 N/mm2級鋼などが主に柱材として使用されつつあります。一方,部材の組立や接合で広く用いられる溶接は,高強度鋼に関しては依然として難度が高く,予熱・後熱の実施や入熱・パス間温度の管理が重要となります。
本研究会では,高強度鋼の溶接施工に関する知見や高強度鋼を用いた部材の構造性能に関する知見,さらには高強度鋼を使用した設計事例をとおして,高強度鋼の活用のための今後の課題について議論すべく,以下に示す6題のご講演を企画し,8人の講演者をお招きすることとしました。
今回の研究会は対面形式を主体とし,オンラインも併用しながら開催いたします。部会員外の方も含めて無料でご参加いただけますので,部会員の皆さまにはお近くの方々もお誘いいただき,奮ってご参加くださいますようお願い申し上げます。
日本建築学会 近畿支部鉄骨構造部会
幹事 高塚 康平
主査 聲高 裕治
記
日 時:2023年 11月 1日(水) 12時45分〜16時30分
場 所:ハイブリッド(対面+オンライン)
対面の会場:ドーンセンター 4階 大会議室3
〒540-0008 大阪市中央区大手前1丁目3番49号
最寄り駅:京阪「天満橋」駅,
Osaka Metro谷町線「天満橋」駅,
JR東西線「大阪城北詰」駅
会場URL:https://www.dawncenter.jp/shisetsu/map.php
オンライン:Zoom
Zoom Meetingへの参加に必要なIDおよびパスワード等の情報は,
研究会の1週間くらい前にメールにてお知らせする予定です。
参加費:無料
※ 参加をご希望の方は,下記URLにアクセスし,ご氏名・メールアドレス等を登録ください。
参加登録URL https://forms.gle/xUuz4DzrG7ciDkh89
※ 研究会に関するお問合せは,松宮 智央 (matsumiyaarch.kindai.ac.jp)までお願いします。
以上
【プログラム】
0. 主旨解説 |
12:45~12:50 |
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1.アンダーマッチ継手を用いた780N/mm2級鋼材の溶接設計と溶接施工 田中 剛 (神戸大学) |
12:50~13:25 |
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2.780N/mm2級鋼を用いたCFT部材の構造性能 松尾 真太朗(九州大学) |
13:25~14:00 |
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3.「TMCP385溶接金属の機械的性質に及ぼす溶接条件の影響」 〜TMCP325・355・385溶接施工指針より〜 藤沢 清二 (JFE スチール) |
14:00~14:35 |
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******************** 休 憩 ******************** | 14:35~14:45 | |
4.高強度鋼エレクトロスラグ溶接部における破壊応力度と材料靭性 松本 由香 (横浜国立大学) |
14:45~15:20 |
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5.590N/mm2級鋼材の使用事例:横浜市役所 平井 慶一 (竹中工務店) |
15:20~15:55 |
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6.~高強度鋼を採用した330mの超高層ビル 麻布台ヒルズ森JPタワー~ ①プロジェクト概要 遠山 解 (森ビル) ②構造計画および構造設計概要 向井 裕貴 (日本設計) |
15:55~16:30 |