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鉄骨構造部会 新着イベント

【鉄骨構造部会】2022年度第1回研究会 ご案内

開催日時:2022.09.01 13:00


2022年度 第1回研究会
「角形鋼管柱の塑性変形能力」のご案内

 

   平素は日本建築学会近畿支部 鉄骨構造部会の活動にご参加・ご助力賜り,誠にありがとうございます。

   2022年度 第1回研究会は,『冷間成形角形鋼管柱の塑性変形能力』という題目で実施いたします。

   我が国の鉄骨構造では柱材として冷間成形角形鋼管が広く使用されており、構造設計において柱梁耐力比を考慮することで地震時の全層崩壊型の形成を図っています。一方、角形鋼管柱には軸力だけでなく2方向の曲げモーメントとせん断力が作用することが想定され、かつ2次設計の想定を大きく上回る大変形や多数回の繰返し変形が生じることが想定されています。この場合、柱の上下端近傍での局部座屈の発生や、柱端溶接部での破断の発生が危惧されます。

   これらの条件における角形鋼管柱の保有変形能力・必要変形能力を把握したうえで、複数の外力およびその変動を適切に考慮して柱梁耐力比を設定しつつ、上記のような損傷が明瞭に生じない十分な変形能力を有する柱材を選定しなければ、地震応答時に全層崩壊型から部分層崩壊型へ移行し,柱材はもとより建物の大きな損傷につながることが危惧されます。しかし,複数の外力・大変形・繰返し変形を考慮した設計の実現は未だ道半ばと考えられます。

   そこで本研究会では,上記のような複数の外力・大変形・繰返し変形に対する角形鋼管柱の塑性変形能力および骨組の応答挙動に関する実験的・解析的知見、および損傷後の残存性能に関する知見をとおして、冷間成形角形鋼管の塑性変形能力について議論すべく、別紙に示す6名の講演者をお招きすることとしました。

   なお,本研究会は下記のとおりハイブリット形式にて開催する予定です。ただし,コロナウイルス等感染症の感染状況に応じ,実施方法を完全オンラインなどに変更する可能性があります。予めご了承ください。昨今のコロナウイルス等感染症の感染状況を鑑み,本研究会の開催方法を「完全オンライン」に変更することとなりました.(2022年7月29日 追記)
   部会員の皆さまには,お近くの方々もお誘いいただき、奮ってご参加くださいますようお願い申し上げます。

日本建築学会 近畿支部鉄骨構造部会
幹事 高塚 康平
主査 聲高 裕治

 

日 時:2022年 9月 1日(水) 13時00分〜17時15分

場 所:対面+オンライン
            対面の会場:ドーンセンター 4階 大会議室3
                             〒540-0008 大阪市中央区大手前1丁目3番49号
                             最寄り駅:京阪「天満橋」駅、
                                           Osaka Metro谷町線「天満橋」駅、
                                           JR東西線「大阪城北詰」駅
                             会場URL:https://www.dawncenter.jp/shisetsu/map.php
            オンライン:Zoom
                             Zoom Meetingへの参加に必要なIDおよびパスワード等の情報は、
                             研究会の1週間くらい前にメールにてお知らせする予定です。

参加費:無料

※ 参加をご希望の方は,下記URLにアクセスし、ご氏名・メールアドレス等を登録ください。
   参加登録URL https://forms.gle/1vk4dPKxZqcf4hqZ7

※ 研究会に関するお問合せは,松宮(matsumiyaarch.kindai.ac.jp)までお願いします。

以上



【プログラム】

0. 主旨解説 13:00~13:05
1.「軸力と2軸曲げを受けて局部座屈する角形鋼管柱の
      一般化塑性ヒンジ法による弾塑性解析プログラムの開発」
多田 元英 (大阪大学)
13:05~13:45
2.「多数回繰り返し荷重下の角形鋼管柱の変形能力評価に関する検討」
澤本 佳和 (鹿島建設株式会社)
13:45~14:25
3.「角形鋼管柱を有する立体骨組の数値解析と必要部材間耐力比の考え方」
陳 逸鴻  (長崎大学)
14:25~15:05
******************** 休 憩 ******************** 15:05~15:15
4.「局部座屈する角形鋼管柱の小振幅下での安定限界」
石田 孝徳 (横浜国立大学) 
15:15~15:55
5.「軸方向圧縮力と曲げモーメントを受ける角形鋼管柱の弾塑性挙動
佐藤 篤司 (名古屋工業大学)
15:55~16:35
6.「被災した角形鋼管柱の残存耐力評価法と被災後補修」
吉敷 祥一 (東京工業大学)
16:35~17:15