開催日時:2021.07.27 13:00
2021年度 第1回研究会のご案内
平素は日本建築学会近畿支部 鉄骨構造部会の活動にご参加・ご助力賜り,誠にありがとうございます。
2021年度 第1回研究会は,『鉄骨加工・現場施工のさらなる合理化に向けて』という題目で実施いたします。
我が国の鉄骨構造には,柱に冷間成形角形鋼管が多く用いられ,梁との接合部では通しダイアフラム形式が採用されることが一般的です。通しダイアフラム形式柱梁接合部では,曲げモーメントが大きな箇所に完全溶込み溶接が多用されるため,溶接部の破断を防止することは鉄骨構造の耐震性能を確保する観点から非常に重要と言えます。このような背景から,鉄骨製作では入熱・パス間 温度の管理や超音波探傷検査など,溶接施工品質を確保するためのさまざまな管理項目が課されています。また,完全溶込み溶接に鉄骨構造の耐震性能を預けるためには,高い技量を有する溶接技 能者の確保や育成も必要です。
近年,鉄骨製作工場での手間を減らしたり,工事現場での作業工程を簡略化したりすることで,鉄骨構造の耐震性能を損なわずにコスト削減や工期短縮をはかることができるさまざまな提案がなされています。本研究会では,鉄骨製作や現場施工でのさらなる合理化を図り,生産性を向上させるためのアイデアを共有したいと考え,6名の講演者をお招きすることとしました。
なお,コロナ禍ということもあり,本研究会は下記のとおりオンラインにて開催いたします。部会員外の方も含め,無料でご参加いただけます。部会員の皆さまには,お近くの方々もお誘いいただき,奮ってご参加くださいますようお願い申し上げます。
主査 聲高 裕治
記
【研究会】
日時:2021年7月27日(火) 13時00分〜17時15分
場所:オンライン(Zoom)
Zoomミーティングにご参加いただくために必要となるIDおよびパスワード等の情報は,
研究会の1週間くらい前にメールにてお知らせする予定です。
参加費:無料
※ 研究会に関するお問合せは,松宮(matsumiyaarch.kindai.ac.jp)までお願いします。
以上
テーマ:『鉄骨加工・現場施工のさらなる合理化に向けて』
プログラム:
0.「主旨解説」
聲高 裕治(京都大学) 13:00~13:05
1.「乾式接合と溶接接合の共存共栄」
多賀 謙蔵(神戸大学) 13:05〜13:45
2.「高力ボルト摩擦接合を用いた乾式組立外ダイアフラム柱梁接合部 -四つ葉プレート工法-」
奥野 雄一郎(株式会社竹中工務店) 13:45〜14:25
3.「柱梁接合部製作の省力化」
吉田 文久(大和ハウス工業株式会社) 14:25〜15:05
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 休 憩 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 15:05〜15:15
4.「冷間成形角形鋼管の溶接・加工品質の向上と施工合理化に関する研究」
中川 治彦(日鉄建材株式会社) 15:15〜15:55
5.「最大入熱 60kJ/cm のロボット溶接によるコラム端接合部の溶接金属強度」
浅田 勇人(芝浦工業大学) 15:55〜16:35
6.「現場ロボット溶接工法の開発と展開」
浅井 英克(株式会社大林組) 16:35〜17:15