更新日時:2021.11.28 13:00
テーマ:「民家保存の初期衝動」
日時:2021年11月28日(日)13:00~17:00
会場:Zoomによるオンライン開催
下記入力フォームより事前にメールアドレス、お名前、ご所属をご入力下さい。後日ウェブ会議のURL等をお送りいたします。
https://forms.gle/33ibhD5UnxMA64v56
主旨:保存すべき民家は文化財とは限らず、また保存の手法も一様ではありません。自由な立場で一棟の民家に対峙したとき、そこにはどのような衝動や葛藤が生じ、どのような活路や希望が見いだせるのでしょうか。
今回の研究会では京都をフィールドに新たな視点で民家保存に取り組むお二人の発表を通し、なぜ民家を残すのか、その核となる思考を探ります。
発表1:青柳憲昌(立命館大学)
「〈西陣寺之内通の町家〉2021 ─「町家」保存活用の文化的意義と可能性─」
京都西陣にある町家を、現代住宅として復元的に改修(リノベーション)した例を紹介します。「町家」が表象していた伝統的な生活文化が失われつつあり、観光や経済の名のもとに歴史的町家の破壊または破壊的保存が横行する現在、「町家」を住まいとして残すことの今日的意義とその可能性について考えます。
発表2:本間智希(一般社団法人 北山舎)
「建築におけるものの冥利について ─風土公団と北山舎の試み─」
毎年 800 棟の京町家が解体されるという京都で、解体されゆく現場をめぐる記録・救出・制作を風土公団という有志の活動体でおこなっています。救出された部材の一部は京都北山のストックヤードに運び、林業倉庫の中で次の行先を待っています。また現在、京都北山の民家と林業倉庫を複数棟、改修中です。北山にある文化遺産の活用から地域の持続や風景の保全を試みる一般社団法人北山舎を設立し、北山から、建築におけるものの冥利について考えます。
講評:マルティネス・アレハンドロ(京都工芸繊維大学)
上記二名の発表を踏まえ、改めて民家、そして木造建築の保存の意義を考えます。
主催:日本建築学会近畿支部 民家部会
参加費:無料
お問い合わせ:安田徹也(竹中大工道具館)yasuda.tetsuya★dougukan.jp(★を@に置き換えてください)