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近代建築見学会およびシンポジウム「旧尼崎紡績本社事務所(前ユニチカ記念館)」      ※受付けを終了しました 

更新日時:2023.10.22 09:30


※定員に達しましたので受付けを終了しました。
ご了承ください。

今年度は、2020年に建物が解体の危機に瀕したものの、2023年に尼崎市が取得することで保存されることが確定した、兵庫県尼崎市の旧尼崎紡績本社事務所(前ユニチカ記念館)の見学会を開催する。合わせて、同建物の今後の保存活用のあり方を考えるシンポジウムを開催する。

旧尼崎紡績本社事務所(前ユニチカ記念館)は、1900年に尼崎紡績本社事務所として建設された煉瓦造の建物である。設計者は推定ではあるが茂庄五郎とされている。赤煉瓦を剥き出しにした小さくシンプルな煉瓦造の建物だが、格調高いデザインを備えている。また尼崎市内に現存する最古の洋館とされ、経済産業省の「近代化産業遺産」や兵庫県の「景観形成重要建造物」にも選定されている。尼崎市が工業都市として発展したその端緒となる工場の事務所ビルとして、工業都市尼崎の歴史を象徴するシンボルとも言うべき由緒ある重要な建物である。
ところが、2020年6月にユニチカがこの建物の敷地を売却する計画が明るみとなり、建物が解体の危機に瀕した。日本建築学会近畿支部は、同年9月に保存活用要望書を提出し、2021年3月には尼崎市教育委員会などとの共催により、同建物の保存活用を考えるシンポジウムを開催した。その後、一時は移築案も取り沙汰されたが、様々な活動が後押しとなり、2023年3月をもって尼崎市が土地を買い取り、建物は敷地とともに現地で保存されるという理想的な結果に落ち着いた。
しかしながら、この建物を今後どのように保存活用するのか、大きな課題が残されている。今回のシンポジウムでは、2021年3月のシンポジウムの登壇者と同じメンバーが再び登壇し、現地保存が決まった同建物の今後のあり方を、建物の歴史的文化財的価値、耐震補強、活用コンサルティング、改修設計などの観点から再検討する。


日 時: 2023年 10月 22日(日)
見学会: 第1部/9:30~10:30 第2部/10:45~11:45
シンポジウム:13:30~17:00
※定員に達しましたので受付けは終了しました。

会 場:
見学会/前ユニチカ記念館(兵庫県尼崎市東本町1-50/阪神電鉄大物駅より徒歩約10分)
シンポジウム/尼崎市立歴史博物館 講座室(兵庫県尼崎市南城内10-2/阪神電鉄尼崎駅より徒歩約10分)

見学会:案内・解説:笠原一人(京都工芸繊維大学助教/当支部近代建築部会主査)/桃谷和則(尼崎市立歴史博物館学芸員)
シンポジウム:講師:冨永善啓(保存修理技術者・構造家/株式会社文化財構造計画代表取締役)/金野幸雄(国土計画家・コンセプター/一般社団法人創造遺産機構(HERITA)理事)/橋本健治(建築家/兵庫県ヘリテージマネージャー)/桃谷和則/司会:笠原一人

定 員:60名(申込先着順)
参加費:無料
集合場所:返送する参加証にて通知します。(行事の詳細は参加証に記載します。)
申込方法:下記の参加申込フォームより
申込み・問合せ:日本建築学会近畿支部事務局  TEL:06-6443-0538 FAX:06-6443-3144  E-mail:aij-kinki@kfd.biglobe.ne.jp
主 催: 日本建築学会近畿支部近代建築部会/尼崎市教育委員会
後 援: ひょうごヘリテージ機構H2O阪神地区/近畿産業考古学会/特定非営利活動法人阪神文化財建造物研究会