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近代建築見学会および講演会「尼崎市庁舎・大庄南生涯学習プラザ(旧大庄村役場)」

更新日時:2019.11.01 13:00


2019年度 日本建築学会近畿支部 建築文化週間事業

近代建築見学会および講演会
尼崎市庁舎・大庄南生涯学習プラザ(旧大庄村役場)

今回は、兵庫県尼崎市に建つ、村野藤吾(1891-1984)の設計による2つの庁舎建築を見学する。
大庄南生涯プラザ(旧大庄公民館/旧大庄村役場/1937年竣工)は、村野が初めて設計を手掛けた庁舎建築である。抽象的な箱を組み合わせたモダニズム建築だと言えるが、外壁は茶色いタイルで覆われ、塔を備え、所々に装飾を備えているという古風さも併せ持つ。村野が1930年にヨーロッパを訪問した際に感銘を受けたというストックホルム市庁舎(1923年竣工)の影響が感じられる。国の登録有形文化財となっている。
一方、尼崎市庁舎(1962年竣工)は、高層棟と低層棟、議会棟の3つの棟からなる鉄筋コンクリート造の建物である。外壁は灰色のタイルで覆われ、いわゆる装飾を排除したモダニズム建築によるものだが、随所に抽象的な形態を用いた、しかし凝ったデザインが見られる。また、低層棟に「市民ホール」を備えているが、これは当時、全国的に普及した丹下健三によって提案されたものとは異なるタイプの、村野独自の「市民ホール」の姿をしている点に大きな特徴がある。
尼崎市庁舎については、耐震改修が行われるのに先立って2015年12月に日本建築学会近畿支部より「尼崎市庁舎の改修に関する要望書」を提出した。その結果、外観にブレースなどが現れない、よい形で耐震改修が行われた。今回は、その改修の様子についても見学し、モダニズム建築の歴史的な価値とともにその改修のあり方を考える機会としたい。


主 催:日本建築学会近畿支部 (企画:当支部近代建築部会)

日 時:11月1日(金) 13:00~17:30
大庄南生涯学習プラザ 13:00~14:00
講 演 会      14:00~15:00
見 学/尼崎市庁舎  15:30~17:30

見学会:①大庄南生涯学習プラザ(旧大庄公民館/旧大庄村役場)②尼崎市庁舎
案内・解説:桃谷和則(尼崎市立文化財収蔵庫学芸員)
笠原一人(京都工芸繊維大学助教/当支部近代建築部会主査)
※使用中の場所は見学できないのでご了承ください。

講演会:講師/笠原一人

定 員:40名(申込先着順)

参加費:無料(資料代は実費徴収)

集合場所:返送する参加証にて通知します。(行事の詳細は参加証に記載します。)

申込方法:E-MailまたはFAXにて、「氏名、所属先名、連絡先(TEL,FAX,E-Mail)」を明記のうえ申し込んでください。

申込み:下記申込フォームより

問合先:日本建築学会近畿支部 事務局 TEL:06-6443-0538 FAX:06-6443-3144 E-mail:aij-kinki@kfd.biglobe.ne.jp


【タイムスケジュール】

2019年11月1日(金)
13:00~14:00 講演会講師:笠原一人(京都工芸繊維大学助教/日本建築学会近畿支部近代建築部会主査)
於:大庄南生涯学習プラザ(旧大庄公民館/旧大庄村役場)3階ホール
14:00~15:00 大庄南生涯学習プラザ 見学会案内・解説:桃谷和則(尼崎市立文化財収蔵庫学芸員)・笠原一人
15:00~15:30 尼崎市庁舎へタクシーに分乗して移動
15:30~17:30 尼崎市庁舎 見学会案内・解説:桃谷和則・笠原一人

申込はこちら