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2019年度 鉄骨構造部会第1回研究会報告

更新日時:2019.09.13 11:38


日本建築学会近畿支部鉄骨構造部会

2019年度 第1回研究会報告

テーマ:『量産型鋼構造建築:ハウスメーカーの標準化構法,システム建築の実情』

 

2019年度 第1回研究会は,『量産型鋼構造建築:ハウスメーカーの標準化構法,システム建築の実情』という題目で8月30日に実施致しました。

最近の統計によると,建築物の着工床面積のうち約38%が鉄骨造で,鋼材の供給先の約30%が住宅向けというように,わが国では多くの鋼材が住宅に用いられています。鉄骨造の住宅の多くはハウスメーカー各社が合理性を追求して実現した量産型鋼構造建築の典型であると考えられますが,一般的な構造設計者からすると技術者間の交流の機会も少なく,その実態が見えにくいところでもあります。

 

今回はこの観点から、鉄骨系プレファブ住宅に着目した研究会を企画しました。

 

はじめに五十嵐先生(東京工業大学)から「鋼構造H形断面部材の局部座屈および座屈後挙動」と題して、フランジとウェブの相互拘束効果により、特にウェブの幅厚比を現状の規定よりも緩和し得ること、このことで比較的薄板で構成される部材の設計が合理化できる可能性があることを実験結果等に基づいてわかりやすくお示しいただきました。

 

河合良道様からは「バーリング孔付き鋼板耐力壁を用いた薄板軽量形鋼造4階建て」と題して、厚さ1mm程度のメッキ鋼板に、バーリングを施した孔を複数設けることで変形性能を高める工夫を施した構造面材により4階建ての薄板軽量形構造が実現できていることを紹介いただきました。

 

ついで山本義徳様(大和ハウス工業株式会社)から「増厚角形鋼管とワンサイドボルトによる柱梁接合工法」、井口智晴様(積水ハウス株式会社)から「積水ハウスβシステムの概要」、佐田貴浩様(パナソニックホームズ株式会社)から「パナソニックホームズの構造設計と耐震性能評価事例」、山本篤志様(旭化成ホームズ株式会社)から「エンドプレート形式柱梁接合を有するシステムラーメン構造の概略 -旭化成NHS-」と題してハウスメーカー4社の鉄骨系プレファブ住宅に関する独自工法・技術等をそれぞれ紹介いただき、一般の構造設計者が触れる機会が少ない標準化・施工の合理化への取り組みの一端を知ることができました。

 

研究会には46名の参加があり,活発な意見交換も含めて盛況のもとに終えることができました。ご講演いただいた講師の方々ならびに本研究会に参加された方々に御礼申し上げます。

鉄骨部会主査 多賀 謙蔵

プログラム:

1.「鋼構造H形断面部材の局部座屈および座屈後挙動」

                五十嵐規矩夫(東京工業大学)       13:05~13:50

2.「バーリング孔付き鋼板耐力壁を用いた薄板軽量形鋼造4階建て」

                 河合 良道(日本製鉄株式会社)     13:50~14:25

3.「増厚角形鋼管とワンサイドボルトによる柱梁接合工法」

                山本 義徳(大和ハウス工業株式会社) 14:25~15:00

 

******************** 休憩********************

 

4.「積水ハウスβシステムの概要」

                井口 智晴(積水ハウス株式会社)  15:10~15:45

5.「パナソニックホームズの構造設計と耐震性能評価事例」

                佐田 貴浩(パナソニックホームズ株式会社) 15:45~16:20

6.「エンドプレート形式柱梁接合を有するシステムラーメン構造の概略 -旭化成NHS-」

                山本 篤志(旭化成ホームズ株式会社) 16:20~16:55