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2018年度 鉄骨構造部会第1回研究会報告

更新日時:2018.08.30 10:22


日本建築学会近畿支部鉄骨構造部会

2018年度 第1回研究会報告

テーマ:『大規模中低層鋼骨組の耐震設計上の留意点 ~その振動特性と倒壊挙動~』

 

   2018年度 第1回研究会は,『大規模中低層鋼骨組の耐震設計上の留意点 ~その振動特性と倒壊挙動~』という題目で実施致しました。

   大型商業施設や工場など、比較的低層で平面規模の大きな建築物の構造体には、スパンや建設工期の点から鉄骨構造が採用されることが多く、鉄骨構造の優位性が大いに発揮されるところです。一方、高さが60m以下であれば法的には時刻歴応答解析を要求されないことから、平面規模の大きさが地震応答に及ぼす動的な影響を個々の設計時に考慮することは少ないと思われます。

   今回はこの観点から、平面形の大きな大規模中低層鋼骨組に着目し、その耐震設計上の留意点に焦点をあてた研究会を企画しました。

   宮本先生(大阪大学)から地盤振動のご専門のお立場から「基礎地盤の諸条件が大振幅地震時の地震入力と構造物応答に与える影響」と題してますます大きくなる入力地震動の評価に関してその要因とそれによって生じる現象をわかりやすくお示しいただいた後、向出先生(大阪工業大学)から「中低層鋼構造建物の倒壊挙動」、倉田先生(京都大学防災研究所)から「微動に基づく大規模低層鉄骨造商業建物の振動特性評価」と題して、静的な検討だけで済む中低層建物では考えに及ぶことが少ない最大耐力後の挙動や立体的な動的挙動に関する最新の研究についてご紹介いただきました。また、田中様(竹中工務店)ならびに嶋崎様(大林組)からは、“大規模・中低層”の括りの中で取り組みテーマの異なる多数の事例紹介を行っていただき、中低層の鉄骨造建物の設計において見過ごしてはならない様々な留意点があることを共通認識できたと考えます。

   研究会には34名の参加があり,活発な意見交換も含めて盛況のもとに終えることができました。ご講演いただいた講師の方々ならびに本研究会に参加された方々に御礼申し上げます。

 

鉄骨部会主査 多賀 謙蔵

 

プログラム:

1.「基礎地盤の諸条件が大振幅地震時の地震入力と構造物応答に与える影響」

宮本 裕司(大阪大学)                        13:15~14:00

2.「中低層鋼構造建物の倒壊挙動」

向出 静司(大阪工業大学)                   14:00~14:45

******************** 休憩********************

3.「微動に基づく大規模低層鉄骨造商業建物の振動特性評価」

倉田 真宏(京都大学防災研究所)          14:55~15:40

4.「鉄骨造大規模商業施設の構造設計-イオンモール京都桂川-」

田中 健嗣(株式会社 竹中工務店)       15:40~16:10

5.「大規模物流施設の構造設計事例」

           嶋﨑 敦志(株式会社 大林組)             16:10~16:40