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【住宅部会】セミナー:『ともにつくる』ことがひらく住まいの可能性

開催日時:2022.03.08 18:00



近畿支部住宅部会セミナー ◉『ともにつくる』ことがひらく住まいの可能性

https://peatix.com/event/3146232/

住宅の施工に施主が参加することは必ずしも珍しくありませんが、講師の河野直氏は「参加型リノベーション」として、施主家族にとどまらずその友人や地域をも巻きこむワークショップを高度にプログラム化し、長年にわたり実践してきました。その内容は塗装から本格的な左官や木工の仕事まで実に幅広いものです。このような取り組みは、住まいが単に「買う」ものではなく、人の手で「作る」ものであることを認識するとともに、住まいへの愛着を深める貴重な機会となるでしょう。
本セミナーでは、つみき設計施工社における河野氏の取り組みの概要から、現在の活動にいたる経緯、設計の内容や関係者へ与える影響などについて、お話しいただきます。またコメンテーターとして、日本建築学会デザイン/ビルドWG主査の萩野紀一郎氏をお招きし、設計と施工の重なりから生まれる住まいの可能性について、話題を広げたいと思います。

  • 日時:2022年3月8日(火)18:00~20:00
  • 会場:タイルギャラリー京都+オンライン
  • 参加費:無料(要申込

【登壇者】

  • 話題提供:河野直さん(つみき設計施工社)
  • コメント:萩野紀一郎さん(富山大学、デザイン/ビルドWG主査)
  • コーディネート:柳沢 究(京都大学、住宅部会主査)

※ 登壇者プロフィール等の詳細と参加申し込み ※


◯主催:日本建築学会近畿支部住宅部会、京都大学柳沢究研究室
◯共催:日本建築学会建築教育委員会デザイン/ビルド教育WG

 


 

【実施報告】

  • 参加申込み者数:68(会場 14、オンライン 54)
  • セミナー実施報告(辻京佑/京都大学柳沢研究室4回生)

(参加者の声)

  • 面白い講演ありがとうございました。河野さんがされているようなワークショップが自分の住む地域でもあったらいいのになと強く思いました。この取り組みは人と建築の関係を密接にするという点で非常に重要な意味を持っていると思うので日本中にこの取り組みが広がってほしいと思いました。これからも頑張ってください。応援しています。

  • 「ともにつくる」ということをアメリカで行っていますが、「とても面倒くさい、でも、とても自然な営みだし、多くの喜びを生み出す。」という点には国境を超えて、心底共感します。このような仕組みを比べる対象を現代の日本のメインストリームの消費社会、その中の建築業界とすると、とても稀有な存在にとらえられれるかもしれませんが、歴史を見ても、世界を見ても、とても健全な仕組みだと改めて感じました。

  • 施主DIYだけでなく、ワークショップを絡めることで現場を開いている点、社会性をもたせている点、大変参考になりました。アルベルティが住宅は小さな都市であると言ったり、原広司さんが住宅に都市を埋蔵すると言ったりしていますが、そのような概念のレベルではなく、現実の身体的なレベルで住宅に公共性が盛り込まれることに、何か可能性のようなものを感じました。

  • 見て学ぶことの大切さ。学びとは本来そういうことだったのではと、思い出させてもらいました。子育てにも、生かします。設計者の設計のどこが良いか、その設計の意義の有無を考えるところに、共感しました。格好よければ、目立てば、というところでなく、誰にとって良いものかを考える、ところに深く頷きました。