更新日時:2016.03.29 16:38
2015年度第2回研究会報告
「耐火構造に関する最新の研究 ― 鋼構造耐火設計指針2017年版における新提案 ―」
概要:
2015年度第2回研究会は,『耐火構造に関する最新の研究 ― 鋼構造耐火設計指針2017年版における新提案 ―』という題目で,日本建築学会 鋼構造耐火設計小委員会メンバーの5名の講師よりご講演いただきました.
鋼構造耐火設計指針は1999年に初版が,2008年に第2版が発刊され、鋼構造の耐火設計,耐火性能評価に大きな貢献をしてきました.一方,実際の鋼構造設計では多く採用されている鋼材や構造に対して,耐火性能に関する知見の不足により同指針に反映されていない項目もあり,鋼構造耐火設計小委員会では近年の研究成果を基づいて,同指針の改定版を2017年度上期に刊行すべく活動されています.
本研究会では,鋼構造の火災時挙動等に関連する近年の研究成果に基づき,火災区画の設定方法,冷間成形鋼管柱の座屈温度,合成梁の崩壊温度,接合部の耐火設計,鋼架構の火災時リダンダンシー等の同改定予定の主たる項目・内容についてご講演いただきました.
研究会には32名の参加があり,大盛況のもとに終えることができました。ご講演いただいた先生方ならびに本研究会に参加された方々に御礼申し上げます。
プログラム:
0. 主題解説
桑原 進(大阪大学) 13:30~13:35
1.「鋼構造耐火設計指針の概要」
平島 岳夫(千葉大学) 13:35~13:50
2.「火災区画の設定方法および鋼部材の温度算定方法」
原田 和典(京都大学) 13:50~14:30
3.「鋼材の高温特性および冷間成形角形鋼管柱の座屈温度」
尾崎 文宣(名古屋大学) 14:30~15:10
4.「合成梁の崩壊温度」
安田 聡(大成建設) 15:20~15:50
5.「接合部の耐火設計」
平島 岳夫(千葉大学) 15:50~16:20
6.「架構の火災時リダンダンシーおよび防火関連法規と課題」
鈴木 淳一(国土技術政策総合研究所) 16:20~17:00
日 時: 2015年12月11日(水) 13時30分〜17時00分
場 所:大阪府建築健保会館 3号室
参加人数:32名
鉄骨構造部会主査 桑原 進